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国土交通省の建設技術研究開発助成制度に採択されました!

2023年10月2日 /ニュース、お知らせ
研究開発・データ解析事業部の蔭山です。

この度、国土交通省が実施する「令和5年度 SBIR 建設技術研究開発助成制度 中小・スタートアップ企業タイプ」において研究課題が採択されました!
加えて、「一般タイプ」課題において研究分担者として参画する運びとなりました!

【建設技術研究開発助成制度とは】
国や地域の諸課題(地球温暖化、社会インフラの老朽化、少子高齢化等)の解決に資する技術開発テーマを国土交通省が示し、そのテーマに対し民間企業や大学等の先駆的な技術開発提案を公募し、優れた技術開発を選抜し助成する競争的資金制度。


中小・スタートアップ企業タイプの研究課題について


この課題では、建設業界を先導する国内ゼネコンと、スタートアップの先進国であるイスラエルのスタートアップ企業をモデルケースに、両者の協力によるイノベーションの促進を目的とした共創プラットフォームの開発に焦点を当てた経済・社会学的な研究課題となります。マージシステムは研究代表者として全体の研究を統括します。

イスラエルに限らず、世界には革新的な技術を有するスタートアップ企業がたくさんありますよね。そういったスタートアップ企業が日本に進出したい、日本企業とコラボレーションしたいと考えたとき、言語や文化、価値観、企業体制(企業慣習)、法制度・規制などの違いが障害となる場合が存在します。

例えば、日本の道路事情、住宅事情に適していない排気量が多く車幅の大きな外国車が日本でのシェアを増やすことは難しいでしょう。それは、その車の性能や素晴らしさといったものを検討する以前の問題であると言えます。

また、スタートアップ企業であるが故に、革新的な技術を有するもののそれを実現するための十分なリソースや業界への影響力が乏しいことがあり、その結果日本国内への導入が実現しない、コラボレーションが実現しないというのは双方にとってもったいない話ではないでしょうか。

そこで我々は、実証の場を通じて建設業界におけるシーズとニーズのマッチングに基づくプラットフォームを実現することで、建設業界(ゼネコン)・スタートアップ企業双方にとってのイノベーションの促進や産学連携の強化、建設業界の発展と持続可能性に寄与したいと考えております。

一般タイプの研究課題について


研究分担者として参画する「一般タイプ」の課題では、ICT技術を利用して潜水士の生体情報や労働におけるストレスの変化を計測・予測し、潜水士の健康を保ちながら作業工程を効率化する労務管理・工程管理システムの開発を目指します。マージシステムは、ICTシステムの開発、データ解析、実証実験などを担当します。

これまでもマージシステムでは、産学連携による共同研究において建設労働者や建設用重機オペレーター、廃棄物処理労働者の方を対象に労働中の生体情報・労働ストレスを測定することで、労働(ストレス)の実態を定量的に明らかにしてきました。今回、これまでの知見を潜水士に導入する計画です。

水中という不注意や油断などわずかなミスが命の危険に直結する潜水士は、労働中極度な緊張状態(高ストレス状態)となることが予想されます。そのストレスは、潜水士を心身ともに疲弊させ、ミスの誘発やいざという時の危険回避の行動の遅れ、労働災害、作業品質の低下や工程遅れなどに繋がる可能性があります。

今回の試みによって、潜水士の方の安全とウェルビーイングの向上、作業工程の効率化に寄与したいと考えております。

研究課題の採択、そして研究分担者として参画できることを大変光栄に存じます。
今後の弊社の取り組みにどうぞご期待ください!

リンク:SBIR建設技術研究開発助成制度の採択課題の決定~建設分野のイノベーションに資する技術開発17件を新たに採択~
蔭山(研究・開発/リサーチコンサルタント)
研究やプロジェクトの計画から発表までITでお手伝いします。